足立朝日

ロックバンドが楽曲提供 足立学園にコロナ禍応援ソング誕生 聖火リレー衣装贈呈式も

掲載:2021年8月5日号
 「二度とない時代の中で全て意味があって」「失った思いはいつか強さに変わる」――そんな前向きな歌詞とアップテンポの爽やかな曲調は、自然と体がリズムに乗って笑顔が生まれてきそうだ。
 足立学園の生徒を元気づける応援歌「Shine Adachi Gakuen」が誕生、7月21日(水)から配信されている。提供したのはロックバンド「THIS VERY DAY」。アーティストプロデュースやイベント企画事業を手掛ける㈱LITORY(中野区)に所属する新世代の5人組だ。
 今年3月にリリースした「タイムカプセル」のミュージックビデオ撮影のためメンバーが足立学園を訪れた際、コロナ禍でも負けずに勉強や部活動を頑張る生徒たちの姿に心打たれ励まされるとともに、自分たちの音楽で生徒を激励したいと、楽曲提供を申し出たことから実現した。
 文化祭や体育祭、部活動などで昨年悔しい思いをした生徒、それを支える教師にコロナ禍での学校生活の話を聞き、ボーカルのYujiさんが作詞・作曲した。
 歌詞には「始まりは足立学園にしよう」というキーフレーズ、「Shine Adachi Gakuen」というコーラスパートがあり、生徒も気軽に口ずさめるメロディーが特徴。また、ミュージックビデオは同校の校舎で撮影され、生徒も参加している。
 この思わぬプレゼントに足立学園は「在校生はもちろん、コロナ禍の中、複雑な思いで卒業していった卒業生にも届けたい。この楽曲を通して、生徒たちが前向きに、様々なことに挑戦し、あらゆる試練を乗り越えていくと思う」と感激のコメント。
 THIS VERY DAYのメンバーも楽曲提供を「光栄です」と喜び、Yujiさんは「第2校歌のように使ってもらえたらうれしい。コロナ禍で色々なものを失い、悔しい思い悲しい思いをたくさんしたと思います。その経験は未来の希望になります。僕たちもコロナ禍で様々なものが奪われました。今も実際苦しみながらも希望を信じて歩んでいます。素敵な未来を信じて一緒に歩んでいきましょう」と生徒たちにメッセージを送っている。
▼「Shine Adachi Gakuen」は7月21日より配信。足立学園の生徒たちも参加したミュージックビデオは、秋頃に公開予定。
 もう一つ、足立学園では生徒たちの心に残る出来事があった。
 7月18日(日)に東京2020オリンピック聖火リレーセレブレーションのステージが予定されていたが中止になったため、吹奏楽部の出演者に向けたステージ衣装贈呈式が行われた。
 東京都の代表として選ばれたチームコカ・コーラの証として、ステージ衣装を着用して、記念撮影となった。

写真上/THIS VERYDAYの5人
中/「Shine Adachi Gakuen」のミュージックビデオの撮影風景。生徒たちも出演
下/聖火リレーステージの衣装贈呈式