足立朝日

コロナ禍で食事に困る子育て世帯へ 企業の支援でお弁当を届ける

掲載:2021年8月5日号
 今年4月、東伊興4-14-4にオープンした親子憩いの場「コミュニティkoenてらまちハウス」(山本亜紀子代表)内に併設されたおにぎりの店「にぎりむすび」(本紙4月号既報)。同店が、この6月からコロナ禍で食事に困っている子育て世代に向けてお弁当を無料で提供する「にぎりむすびギフト」を始め、注目されている。
 企画発案したのは、同店主宰の大島俊映さん(38)=全學寺副住職(古千谷本町)=。この食事支援プロジェクトは、企業や個人のスポンサーから月額8800円のスポンサー料をもらってお弁当を10個作り、「あだち子ども食堂」や「たべるば」などの子ども食堂運営団体を通して子どもたちへ届けてもらおうというもの。「にぎりむすびは、野菜をたくさんとれて健康にも良いお弁当を提供しているお店なので、栄養バランスのとれた食事を子どもたちに提供したいと考えました」と大島さん。
 お弁当を作るのは、同店で働くママさんたち。「にぎりむすびギフト」の中身はおにぎり3個と副菜3個。ある日のメニューはシャケ・昆布・おかかの各にぎりむすびとだし巻き卵、切り干し大根、ポテトサラダ。ボリュームもあって栄養も考えられたお弁当は、子どもたちにも大好評だ。
 現在のスポンサー数は11社(7月15日現在)。スポンサーは、スポンサー料(月額料金)を支払う代わりに大島さんが運営する地域ウェブメディア「トネリライナーノーツ」で情報発信してもらったり、スポンサーの仕事見学会を開催することで、お弁当を提供した会社の人たちがどんな仕事をしているのかを、地域の人たちに知ってもらうメリットがある。
 「今後は月に400~500食を提供できる環境を整えていきたいので、ご興味・関心がありましたらぜひ連絡ください」と大島さん。
【問合せ】TEL090・4093・9262大島、Eメール

写真上/子ども食堂の配達員にお弁当を手渡す山本さん=にぎりむすびで
中/お弁当作りに励むママさんたち=同
下/企画発案した大島さん