足立朝日

この本

掲載:2022年1月5日号
★「ひざ痛がウソのように消える! 1日40秒×2ひざのお皿エクササイズ」高林孝光著/CCCメディアハウス/1430円(税込)
 著者の高林院長(アスリートゴリラ針灸接骨治療院/島根3-7-13、陛5856・5063)は、的確な診断と最新の治療により、プロ・アマアスリートはじめ地域の人々の「体の痛み」に向き合い、高い成果を上げている。
 国内では、60歳以上の約6割が変形性膝関節症を患い、それがひざ痛の原因の約9割を占めるといわれている。
 高林院長は、日々の臨床を重ねながら解剖学をはじめとする各専門書を紐解いて研究するうちに、膝蓋骨いわゆるひざのお皿に注視。ひざの軟骨には血管が無いが、関節液を通して酸素・栄養を得る仕組みで、関節を動かすことで関節液の循環が促される。これにより、ひざ関節の中の骨・靭帯・周辺の筋肉にも酸素・栄養が行きわたり、ひざのコンディションが良好になる。ひざのお皿は大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)の腱と繋がり、4本のロープを通した動滑車と同じ働きを担って、ひざにかかる負荷を軽減している。これらのことから、「ひざ痛を治すには、ひざのお皿にアプローチした運動療法こそがベスト」という結論に達した。その中でも特にひざのお皿と大腿骨を繋げる「膝蓋大腿関節」にこそひざ痛を解消する鍵があると考え、全く新しい運動療法を考案。
 同書には、短時間で簡単にできる「ひざのお皿エクササイズ」が満載。セルフケアでひざの痛みを改善できる指南書だ。