足立朝日

羅針盤 VOL.124

掲載:2022年1月5日号
 新年が明けて正月5日。読者の皆さんの年末年始はどんなだっただろうか? 今年こそ、新型コロナウイルスに打ち勝ち、見事に咲き揃った桜花の下で盛大な花見がしたいものだ。
 先日の新聞の「声」の欄に、41歳の小学校教員が今の時代の生き方を示唆する意見を寄せていた。曰く、昨年度、不登校の小中学生が19万人を超え、過去最多になったが、子どもたちの内面にまで踏み込むような今の通知表の「評価」が学校の息苦しさにつながり、行きたくないと思わせる原因だ、と指摘。授業で行う評価のための記録が、子ども一人ひとりの気持ちや個性を受け止めたい気持ちとなじまない。だから、数値化、ランク付けするような評価の仕方を変えよう、と結ぶ。
 子ども社会はギスギス感が強まる大人社会の反映だ。そこで、提案。今年は「もっとミチクサ(道草)をしよう!」。最近夏目漱石のことを「ミチクサ先生」で書いた伊集院静氏曰く「人生はストレートより回り道の方が面白い!」。    (編集長)