足立朝日

足立区制90周年プレイベント 「仲代達矢役者七十周年記念展」シアター1010で

掲載:2022年2月5日号
 俳優・仲代達矢、役者として生きた軌跡を秘蔵の資料でたどる記念展が、3月2日(水)からシアター1010で開催される。
 2021年、役者生活70周年を迎えた仲代は、若き日に「堅実に生活するために」新劇俳優を志し、キャリアをスタート。
 人見知りで内向的な青年は、舞台で頭角を現し、映画界で多くの巨匠に呼ばれ、いつしか、日本のみならず世界で愛される名優となった。
 多くの才人との縁に恵まれ天職に出会い、同時に「役者」として孤独な苦闘を続けた70年――。 今なお、現役の役者として新たな挑戦を続け、自身が創設した私塾「無名塾」では、師として若い才能を育て続けている。
 今回の記念展は、舞台、映画、テレビなど多分野で歩み続けた70年の役者人生を包括し、その軌跡を貴重な写真、所蔵品、映像などで構成。舞台・映画作品のポスター、本人愛蔵の台本や、最愛の妻であり、脚本・演出家であった隆巴の手掛けた色紙、舞台で実際に着用した衣裳など、多くの秘蔵資料を目の当たりにできる。仲代本人の自室をモデルにした「手書きの台詞メモで埋め尽くされた部屋」の再現立体展示もあり、仲代ワールドに引き込まれる。出演舞台の代表的な名シーンを編集したショートフィルムなども鑑賞できる。
 演じることに心血を注いだ仲代の記録を堪能できる貴重な1週間だ。
【日時】3月2日(水)~9日(水)11時~19時、最終日は15時終了
【場所】シアター1010・11階ギャラリー【料金】無料
【問合せ】TEL5244・1011