足立朝日

コロナ禍で2年ぶりの会場 「成人の日の集い」笑顔溢れる

掲載:2022年2月5日号
 「成人の日の集い」が1月10日(月・祝)、綾瀬の東京武道館で午前と午後に分けて実施され、各部約1750人の新成人が出席した。
 昨年は新型コロナウイルス感染拡大によりオンラインだったため、会場開催は2年ぶり。参加者の事前登録、入場時の検温・消毒、式典時間の短縮など様々な感染対策をした上で、オンラインでも同時配信された。
 新成人14人(女性9人、男性5人)の実行委員による実行委員会が、昨年6月から様々な企画に携わってきた。今年のテーマは「アダチ新世紀宣言 6204の未来が幕をあける」。社会に泳ぎ出す新成人の数に、思いを込めた。
 実行委員会はアトラクションの内容、ポスターのデザイン、記念品の選定のほか、記念誌と記念品を入れる紙袋に印刷されているロゴマークも自分たちでデザイン。記念誌には給食で食べていた懐かしのメニュー(足立朝日11月号で紹介)を掲載した。
 当日は堀江慶子アナウンサーと実行委員の司会で進行。1部の式典では、近藤やよい区長が「一歩一歩進んでいって、足立区をより魅力的なまちにして欲しい」、古性重則区議会議長が「政治にも関心を持って。25歳になれば区議会議員に立候補できる」とそれぞれエールを贈った。それに応えて、実行委員4人が新成人を代表して宣誓。「挑戦の心を持ち、未来へ進むことを誓います」と清々しい表情で決意を述べた。
 アトラクションは「えんチャレ」(あだちエンターテイメントチャレンジャー支援事業)出身で、全国で活躍する和太鼓グループ「彩―sai―」が迫力の演奏を披露し、門出を祝った。毎年大盛り上がりの抽選会は、事前登録者とインターネット参加登録者によるWEB抽選で、会場では賞品発表のみとなったが、豪華な品名が読み上げられるたびに抑えきれないどよめきが起こった。
 午前の部を終えた実行委員たちは、「緊張したけど、みんなが盛り上げてくれた」、「同級生だった人たちが後ろで見てくれている安心感があった」、「これまで大人に任せていた行事は客観的に見ていたが、自分たちがやるのは思い入れもあって楽しかった」、「意外とみんな聞いてくれていた」と、一大イベント成功の手応えを笑顔で語った。
 オミクロン株による急速な感染拡大が懸念され始めていた中で、予定通り開催されたこともあり、喜びもひとしおだったよう。多くの新成人たちの記憶に残る一日となった。

写真上/新成人の誓いを述べる代表4人=東京武道館で
中/参加人数を絞って実施
下/午前の部終了後、実行委員会(後列)と和太鼓の「彩-sai-」が記念撮影