足立朝日

　ＮＰＯ法人エコロジー夢企画（三井元子代表）が事務局を務める「花畑運河開削90周年記念イベント実行委員会」主催の記念講演会が、３月５日（土）午後１時半から北千住駅マルイ10階にあるシアター１０１０講義室で開かれる。
　「花畑運河の今昔、そして未来」と題して行われるこのイベントは、竹村公太郎日本水フォーラム代表理事らの基調講演と専門家４人のシンポジウム。
　花畑運河について、区では、この運河を「地域住民が憩えるスポット」として整備しようと、平成末から環境整備の計画案を作り、何回か住民説明会を開いている。
花畑運河は、埼玉県など東京近郊の農村地帯と都心をつなぐ舟運の利便化のため、１９３１年（昭和６年）に開削された長さ約１・４㎞の運河。産業発展に資するとされ、景色が良いので、観光にもなると期待された。
　大正８年にできた「都市計画法」という新しい法律に基づいて、田畑を買収して新規に開削されたのは、花畑運河が全国初で唯一。この後、同じ法律に基づいて名古屋の中川運河、富山の冨岸運河が完成。
　「エコロジー夢企画」の三井代表は「このことに誇りをもって、これからの足立区のまちづくりに活かしていきましょう」と今回の講演会を企画した。
▼基調講演
◆「日本人のアイデンティティーと水運・運河」竹村公太郎氏（日本水フォーラム代表理事）
◆「名古屋市中川運河再生計画と世界運河会議」松林正之氏 (日本プロジェクト産業協議会JAPIC主席研究員）
【日時】３月５日（土）午後１時半～４時半
【会場】シアター１０１０講義室（北千住マルイ10階）　【内容】※スケジュール表参照
▼花畑運河開削90周年記念イベント
　六木第４公園にて「舟の運河においでよ！」を５月15日(日）開催予定
【問合せ】TEL０９０・２９０５・６７５４夢企画

写真上／花畑運河