足立朝日

文教大学の学生有志団体 子ども食堂を開催

掲載:2022年4月5日号
 昨年4月、花畑5丁目に東京あだちキャンパスを開設した文教大学。このコロナ禍で思うような活動ができない中で、学生有志10人が子ども食堂を立ち上げた。3月13日(日)には、予定を超える40食のお弁当を学生らが調理し、学内で配布、地域との連携に踏み出した。
 この子ども食堂の名前は、大学のかわいらしいキャラクター「ぶんこ」にちなんで「ぶんこ食堂」。
 国際学部3年の内田イオナさんらは、報道で、コロナ禍でひとり親世帯の収入が激減している家庭があることや、大学周辺地域には子ども食堂がないことを知り、子どもの居場所を作り、子どもたちに安全と夢を提供したいという思いから、活動をスタート。西新井などで子ども食堂を運営するNPO団体「ピースプロジェクト」(矢沢りえ事務局長)から助言をもらい、ゼミの林薫教授らも応援。
 大学に近い、花畑西小学校にチラシを配った。1回目は昨年12月に花畑地域学習センター料理室で、学生らが調理したお弁当を配布、2回目となる3月13日は、前回と同じ場所で作り、大学の食堂前で配布。お弁当はチキンソテー、ごはん、ミネストローネで、中学生まで無料、高校生から100円に。
 内田さんら学生たちはいずれは「ぶんこ食堂」で子どもたちに勉強を教える機会もつくりたいとの思いで、運営方法を模索している。

写真上/配布するメンバーたち=文教大学食堂前で
下/この日のお弁当