足立朝日

お風呂でわくわく 「銭湯deおはなし会」

掲載:2022年4月5日号
 若松湯(中央本町2-19-11)で3月26日(土)、「銭湯deおはなし会」が開かれた。
 やよい図書館が主催したもので、銭湯での読み聞かせは同館初の試み。募集開始後、すぐに定員満了となったほどで、乳児から小学3年生までの子どもと親の10組が参加した。これまで銭湯に来たことがなかった子もいて、初銭湯に大喜びの様子。
 やよい図書館のスタッフが風呂にちなんだ本、『パンダ銭湯』『ぷっぺと銭湯おとうさん』『いろいろおふろはいり隊』『もりのおふろ』の4冊を朗読。参加者たちは浴室に並べた椅子に座って聞き入った。『もりのおふろ』の「ごしごししゅっしゅ」の部分はみんなの掛け声が響き、銭湯ならではの臨場感が楽しめるものとなった。
 最後に山田知孝店主が銭湯の入り方やマナーなどを説明し、「銭湯では思いやりが大事」と昔から社会性が培われる場であったことを伝えた。「子どもの教育にいい」と喜ぶ親の声や、「普段とは違う場所なので新鮮でした!」「ぜひ今度はお風呂に入りに来たい」という子どもたちの感想も。参加者には、おはなし会カード、しおり、特製若松湯シールがプレゼントされた。
 山田店主は「声が響いて良かった。浴室の床は常に温かいので、裸足でも冷たくない。近隣の銭湯も巻き込んで、これからもやっていきたい」と手応えに満足気。
 やよい図書館では3月末まで、銭湯特集コーナーを実施。銭湯ののれんを飾り、銭湯関係の本や区内銭湯マップを置いたところ、年齢問わず多くの人が立ち寄り、銭湯への関心の高さが伺えた。

写真上/浴室で朗読を楽しんだ=若松湯で
下/やよい図書館が作ったおはなし会カード、しおり、特製若松湯シール