足立朝日

柳原千草園は「春」が満開 「あだち道草の会」の植物教室

掲載:2022年4月5日号
 年間10回ほど足立区内と周辺の公園、河川敷、庭園、鎮守の森などを歩き、四季折々の草花や樹木の生態や人との関わり、文化などの説明を聞きながらめぐる「あだち道草の会」(萩原循代表)が3月12日(土)に行われ、柳原千草園を歩いた。
 午前10時、東武線牛田駅改札前に集まったのは、萩原代表を含め11人。萩原代表が作った千草園のカラフルな植物紹介チラシと木の切り株の名札を受け取り、いざ出発。
 途中、TVドラマ「3年B組金八先生」スタッフの食事処兼休憩所として有名になった食堂「日の出屋」(柳原1-33-2)でしばし立ち止まり、園へ。
 裏の入口から入ると、沈丁花がお出迎え。大きな木は、梅と寒緋桜が満開で、何とウグイスが歓迎のひと鳴き。区の第1回野外彫刻コンクールの優勝作品「少女像」は、色とりどりのパンジー、ストックに囲まれて輝き、花の間をモンキチョウが飛び、ヒヨドリが虫を空中で捕獲するというおまけつき。
 シロバナタンポポ、ミツマタ、サンシュウ、アセビ、ユズリハ、バクチノキ、ナンジャモンジャ、ゴヨウマツ、ニワトコ……。次々と植物が登場し、萩原さんがその植物を細かく説明した。各草木には名札が付けられていて親切だ。
 約2時間、たっぷりと千草園の「春」を堪能した。
【メモ】柳原千草園は、製紙工場の跡地を区が買収し、平成元年(1989年)に開園。園内は「春の広場」「夏の庭」「秋・冬の山」に分けられ、それぞれの季節ならではの植物が楽しめる。その数約400種。東武牛田駅、京成関屋駅から徒歩7分。北千住駅東口から15分。
【問合せ】TEL090・7259・5314、NPO法人フォレスト・萩原

写真上/多くの植物群を観察する参加者=柳原千草園で
下/「サンシュウ」の木の説明をする萩原さん=同