足立朝日

「わらび座」 一般社団法人として再生

掲載:2022年4月5日号
 コロナ禍で奮闘していた㈱わらび座(秋田県)が、昨年11月、民事再生手続きに入った。同社の劇団部門「わらび座」は、2006年にシアター1010でミュージカル「銀河鉄道の夜」学校公演を行い、子どもたちに舞台芸術の素晴らしさを伝えたことでも区内ファンが多い。
 今年3月1日(火)から、AI活用コンサルティングやシステム開発などを手掛ける「システムソフト」(東京)と、県内の企業・団体で構成する「わらび座新法人サポート体制」により、事業再生に取り組んでいる。一般社団法人わらび座は、劇団部門を運営し、新設した㈱あきた芸術村は、ホテル・地ビールの製造販売と、森林工芸館の事業を担う。
 わらび座代表理事で、あきた芸術村社長に就任した今村晋介さんは、「これからも地域に必要とされ、人生に役に立つ文化芸術を目指して、子どもたちに感動を届け、地域を元気にすることで、社会に貢献してまいります」と決意を新たにしている。
 現在、クラウドファンディングで支援を呼びかけ継続中で「わらび座70年の灯を消してはいけない」と、多くの人々が支援活動に奔走している。
【WEB】
 その他寄付・支援は、https://www.warabi.jp/donate/
 なお、日本にブルマーを紹介し、日本女子体育の母とされた秋田出身の井口あくりを主人公にしたミュージカル「いつだって青空」が、5月18日(水)・19日(木)、有楽町のオルタナティブシアターで再演される。
 詳細は次号「情報欄」掲載。