足立朝日

今年も公園に ツミがやってきた

掲載:2022年4月5日号
 3月初旬、足立区の公園にツミ(一番小さい鷹の一種)が早くも姿を見せ始めた。今年は2月が寒く、飛来は遅くなると思われたが、予想を裏切ってくれた。
 2月号で、区内公園では珍しいオオタカの写真を撮り、送ってくれた南花畑の石井英治さん(58)が、今度は違う公園に現れたツミの撮影に成功。3月に入って公園のオオタカはほとんど見られなくなったが、先日知人から「今年はツミ、例年より早く来たようだ」との情報を受けた。
 3月6日(日)午前中に公園へ行ってみると、散歩中の方がスマホで写している場面に遭遇。さっそく私もカメラを取り出し撮影。鳩ほどの大きさなので一般の人は気づかないかも知れない。この日は三脚を立てている人はいなかったが、営巣が始まったら大勢集まるのではないだろうか。静かに見守ってあげたいものだ。
【メモ】ツミは、シベリア南部、モンゴル、中国、日本などで分布しているタカ科の鳥。日本で最小の猛禽類。するどい爪とくちばしを持ち、昆虫からネズミまでを捕える。眼の色が赤いのがオス、黄色がメス。4~5月に産卵。卵はメスが温め、約30日で孵化、孵化後約30日で巣立つ。

写真/小首をかしげてかわいい表情のツミのメス