「中千住駅」と「西千住駅」(地図・昭和16年)
昔、私が勤務していた出版社の『東京区分地図』の足立区を見ていたら、東武線「中千住駅」と、京成線「西千住駅」が記載されていたので調べてみた。
東武鉄道「中千住駅」は大正13年に業平橋、西新井駅間に電車が運転されるようになり、「千住駅」として営業を始めた。駅は大踏切の東側南寄りにあり、浅草から最初の折り返し駅として、当時乗降客が3番目に多かった。昭和5年から「中千住駅」と改称されたが同28年に廃止された。
京成電鉄「西千住駅」は、昭和10年に上野付近トンネル工事の土砂で埋立てた緑町分譲地を売り出した際、現緑町二丁目交番付近で営業を開始したが、昭和22年に廃止された。
参考図書=東武会社要覧、京成グループ要覧(いずれも平成17年版)。
この連載は3年間に36回掲載しました。年齢も80代半ばを過ぎたので、一区切り付けたいと思いましたが皆様のご要望もあり、もう少し続けます。引き続きご覧頂きたいと思います。お便りお待ちしております。
(文・資料提供=太田畯三さん・日ノ出町26在住)