足立朝日

羅針盤 VOL.143

掲載:2023年8月5日号
 犬などが鳴き声で「ここは危ないよ」と知らせることは知られているが、さて、あの「頭が良い」(?)とされるカラスはどうなのか?
 最近、区の発表で「区内5カ所にカラスをコントロールする機器を設置」というニュースが流れた。
 区は、宇都宮大学のカラス研究者が代表を務める会社、㈱クロウラボと委託契約を結び、「カラスをコントロール」してごみ集積所に寄せ付けない取り組み(実証作業)を始めた。場所は、駅近くの店舗の軒先に置かれた「カラスがネットをめくってゴミをあさるなど被害が大きいゴミ集積所」。
 この機器を実際に見せてもらったが、20㎝四方の小さい物で、カラスが近づくと赤外線センサーで感知し、カラスが警戒時に発する鳴き声を再生することで別の場所へと移動を促す。その「言葉」は「この場所の餌はまずいよ!」と「この場所は危険だよ!」。果たしてその効果は? まだ書きたいことはたくさんあるが、続きは9月号で――。「カラスの勝手でしょ」と言われていないか、ちょっと心配だ。(編集長)