足立朝日

社会福祉法人つくしの郷 「ジェラート&カフェ」オープン

掲載:2023年9月5日号
 東京都認証ソーシャルファーム事業所「A mano a mano(あまーの あまーの)ジェラート&カフェ」が8月1日、日ノ出町にオープンした。
 同店は、社会福祉法人つくしの郷(米山泰志理事長/本部=足立3‐7‐16‐101、TEL6807・2191)による「地域における公益的な取組」として、障がい者を含む就労困難者に対して継続的な就労の場を創出することを目的としている。元足立区議会議員の米山理事長は、「議員ではなくても人のために働くことはできる」と考え、猛勉強の末、国家資格である社会福祉士資格を取得。現在、福祉の世界で奔走中だ。
 「A mano a mano」は「手作りで」「ゆっくりと」のイタリア語で、ジョブ・コーチ(職場適応援助者)、保育士資格などを持つ法人職員の出口志峰美さんが店長を務める。スタッフは、過労により心身のバランスを崩した人、難病を抱える人など症状は様々だが、米山理事長は個々の特性をよく理解し、「店舗運営に必要な人材」として4人を採用した。
 調理業務経験者である祐二さんは、ベテランの感性と気遣いで飲食業務未経験の出口店長を補佐。めいさんは、階段を上ることが困難な来店客の状況をいち早く察知して、スロープへやさしく案内。誰よりも清潔好きな和広さんは、調理器具や調理場などを徹底的に清掃。音響エンジニアで、分身ロボット・パイロットの資格を持つちふゆさんは、火曜日から金曜日に自宅からロボットを操作して来店客を迎える。
 当日は、公益社団法人 ユニバーサル志縁センター専務理事の池本修悟さん(武蔵野大学教授・慶應義塾大学SFC研究所 上席所員など)が来店。後から合流した学生に、現場を学ばせた。近隣の野口ゆり子さんは、同店傍に所有する駐車場のシャッターにミモザの花を描き、オープンを祝福。7月15日(土)にプレオープンして以来、地域の人々に愛され、オープン日にも次々と来店客があった。思わず「ただいま!」と言いたくなる居心地の良い空間だ。
【メニュー】(税抜)手作りジェラート(350円)、スペシャリティコーヒー(450円)、ドーナッツ(200円)、カレー・パスタ(850円・ミニジェラート付)など。どれもアレルギーに対応し、無着色・無香料・卵・小麦粉不使用。
【場所】日ノ出町38‐16/北千住駅東口から6分、日ノ出町団地奥の駐車場裏手路地を入った左側
【定休日】月曜日
【連絡先】TEL6806・2307

写真/前列左・和広さん、同右・めいさん、後列左から米山理事長、出口店長、祐二さん