足立朝日

羅針盤 VOL.147

掲載:2023年12月5日号
 この秋、東京電機大学、帝京科学大学、文教大学と区内大学の学園祭を次々とのぞいた。
 未来を担うエネルギーに満ちた学生たちを見るのはうれしいもの。最近の学生たちは、「バラバラにされている状況を打ち破りたい」「地域とつながりたい」という要求が強いようで頼もしい限りだ。
 本紙1面の「あだち散策」の写真を提供してくれている東京電機大学写真部が、4月に新入生が40人も加入し92人になった。部長の3年生・坂本英寿さん(21)は「皆で生物園に行ったり、足立の花火に出掛けたりしてとてもいい写真をものにしてくれています。『足立区が好き!』と言ってくれていますよ」。
 帝京科学大学では、自然環境学科の学生20人で作る「水圏同好会」が、区内の環境保護団体と交流し、綾瀬川に接するビオトープを守るための活動に参加して大奮闘。文教大学では、ゼミの学生が、千住のクラフトビール製造所の協力で、足立区をイメージしたクラフトビールを開発……。
 世界では、理不尽な戦争や環境破壊が続く。新しい未来をこの手に――。    (編集長)