足立朝日

羅針盤 VOL.150

掲載:2024年3月5日号
 泥沼でのた打つ政治の世界をよそに、季節の春は確実にやってきている。晴れた日のすがすがしいこと。
 2月25日(日)、朝から生憎の雨だったが、大谷田公園の「梅まつり」をのぞいた。冷雨降りしきる中、このイベントは厳しいな、と思いながら行ったが、いやあ人がいっぱい。
 特に大谷田三丁目商店会が実施した模擬店は、押すな押すなの大盛況。
 前回「焼き鳥の煙にかすむ紅千鳥」と詠んだお目当ての焼き鳥は売り切れで残念だったが、焼きそば、味噌おでんを肴に日本酒をグビッ、グビッ。
 ここは、何と焼き鳥屋さんが商店会の会長さんだ。力が入ろうというもの。「コロナ」にやられ、何と6年ぶりの集いだった。酒屋さん、クリーニング屋さん、元肉屋さん、いるいる……。懐かしい顔ぶれがニコニコしながらお客さんをさばいている。
 これなのだ! みんなが求めているのは!人と人とのつながり、触れ合い、会話。
 さあ、花の季節はこれからだ。「花追い人」になって「あだちの自然」を駆け巡ろう!
―寒紅梅冷雨けとばし紅映ゆる―  (編集長)