足立朝日

Vol.41今岡秀輝リサイタル「輝き」

掲載:2024年5月5日号
圧巻の超絶技巧リサイタル

 ヴァイオリニストの今岡秀輝リサイタル「輝き」が7月、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで開かれる。
 1995年に京都市で生まれた今岡は、音楽家の母の影響で5歳よりヴァイオリンを始める。葉加瀬太郎を始め、多くの著名音楽家を輩出した京都堀川音楽高校を卒業後、東京藝術大学、同大学院に進学。2002年・2006年「子供のためのヴァイオリンコンクール金賞」。2011年「全日本学生音楽コンクール大阪大会第3位」「日本演奏家コンクール全国第3位」。2013年「関西弦楽コンクール優秀賞」並びに「審査員特別賞」。2017年「東京藝術大学奏楽堂モーニングコンサート」でソリストとして、高関健指揮により藝大フィルハーモニー管弦楽団と共演。2018年、東京藝術大学と英国王立音楽院との合同オーケストラ参加のため渡英。2019年「日本イタリア協会コンコルソジカアルテ最優秀大賞」受賞。2020年「2019年度第29回青山音楽賞新人賞」受賞――輝かしい受賞歴と活動を重ねてきた。
 「青山音楽賞新人賞」受賞時は、コロナ禍で授賞式も行われず、受賞者対象の留学も流れ、苦しい想いをしている時に、ヴァイオリニスト高嶋ちさ子との共演に恵まれた。以来、高嶋から評価され、某テレビ番組では「ちょっと変わった人」といじられながらも、「死ぬほどヴァイオリンはうまい」と絶賛された。今回は、高嶋がゲストMC(進行役)として登場! 演奏は行わないが、闊達な話術で舞台を盛り上げる。
 当日は、ピアノデュオによる超絶技巧曲からヴァイオリンソナタ、そして弦楽六重奏による幅広いレパートリーで熱い演奏を贈る。共演は山中惇史(ピアノ)、村尾隆人(ヴァイオリン)、長石篤志(ヴィオラ)、萩谷金太郎(ヴィオラ)、大宮理人(チェロ)、小林幸太郎(チェロ)。予定曲目は、序奏とロンド・カプリチオーソ: サン=サーンス/ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」: ブラームス/ツィゴイネルワイゼン: サラサーテほか。
 「#今岡秀輝 Instagram Posts」検索で、各コンサートへの想いや愛犬・食べ物の話など「素の今岡」を垣間見ることができる。
【日時】7月10日(水)午後6時30分【料金】3800円(会員料金あり)【チケット】TEL5670・2233