足立朝日

総合スポーツセンタープール 約300人の親子がヤゴを救出

掲載:2024年6月5日号
 5月25日(土)、足立区総合スポーツセンタープールでNPO法人エコロジー夢企画(三井元子代表)主催の「ヤゴ救出作戦2024」が行われ、約300人の親子が参加した。
 この企画はプール開きの水抜き清掃を前に、水中に生息するトンボの幼虫「ヤゴ」を捕まえて育ててトンボにしてあげようというもの。例年だと東綾瀬公園プールでも行っているが、今年は同プールサイドが工事に入ったため、総合スポーツセンタープールのみで開催された。
 当日は、事前に東綾瀬公園プールで救出したヤゴも総合スポーツセンターへ運ばれた。参加者たちは、三井代表の号令で網を片手に一斉にプールの中へ入るとプールの底をさらった。あちらこちらから「いたよ、いたよ!」「大きいギンヤンマのヤゴだ!」といった子どもたちの声が聞こえてきた。
 毎回講師として参加している、さいたま昆虫談話会の土岐秀則氏は「今年は昨年に比べ、ナツアカネ、アキアカネ、ノシメトンボといったアカネ属という赤とんぼの種類のヤゴが多く見られた。その他、シオカラトンボやショウジョウトンボなどのヤゴも見られたが、ギンヤンマは少なかった」と話していた。
 ヤゴを救出した親子たちは帰り際に、エサや羽化させるために足場になる木の枝の必要性など飼い方を記した紙を受け取って「ちゃんと育ててトンボにするね」と笑顔で約束していた。

写真上/ヤゴ救出作戦開始
下/ギンヤンマのヤゴ