足立朝日

古書みつけ「気がついたら○○シリーズ」 著者3人がトーク&サイン会

掲載:2024年7月5日号
 ノンフィクションエッセイ「気がつけば○○シリーズ」第3弾までの出版を記念して、6月15日(土)、芳林堂書店高田馬場店で著者3人によるトーク&サイン会が開かれた。
 同シリーズは伊勢新九朗代表(足立区在住)の「古書みつけ」(台東区柳橋1-6-10)が、昨年ノンフィクション賞を設け、その公募作品の中から出版している。
 登壇者は第1弾「気がつけば生保レディで地獄みた。」著者の忍足みかんさん、第2弾「気がつけば認知症介護の沼にいた。」著者の畑江ちか子さん、今年3月に発売された「気がつけば40年間無職だった。」著者の難波ふみさん。第1回の審査員を務めたノンフィクションライターの本橋信宏氏(「上野アンダーグラウンド」著者)、著者3人がYouTubeで共演した新宿ゴールデン街「中村酒店」の名物ママ・中村京子氏がMCを務めた。
 忍足さんは「ゆくゆくは漫画原作の方に行きたい」と、敬愛する梶原一騎氏(「あしたのジョー」原作者)の話題で、本橋氏と盛り上がった。
 参加者からの質問コーナーもあり、介護職を続けている畑江さんは執筆中の苦労について、「5時起きなので時間の捻出が大変。書き続けるコツは諦めないこと」。難波さんは、いじめ、潔癖症など様々な要因で無職の40年間を「内面を掘る感じで書いた」と話し、読書が精神的な支えになったことを明かした。
 シリーズのイラストを担当したイラストレーター・なかむらるみさん、古書みつけの伊勢さんも参加。3冊とも著者が女性なのは偶然で、「応募は7対3で男性の方が多かった」とのこと。
 来場者は3冊いずれかの購入者で、特典として著者3人がX(旧Twitter)で綴った非売品のリレー小説「気がつけば本屋さんに行っていた。」がプレゼントされた。

写真/(前列左から)畑江さん、難波さん、忍足さん(後列左から)なかむらるみさん、本橋さん、中村さん、伊勢さん=芳林堂書店高田馬場店で