足立朝日

羅針盤 VOL.154

掲載:2024年7月5日号
 最近、郵便局の駐車場で、とても不愉快な出来事に出合った。
 車を停めて用を済ませ戻ると、小生の車の前にベンツが停まっていて、道を塞いでいた。小生の車は、左右、後方など動かせない状況。ベンツには、助手席に品の良い高齢の男性が何事もなかつたかのように座っていた。
 「運転手は?」と聞くと、「女房なんだけど、道を聞きに行きました。すぐ戻ると思いますよ」とまるで人ごとのよう。この間「申し訳ない」とか「すみません」とか、謝る言葉は一言もない。奥さんは、ようやく戻って来て車をどけたが、この間何と20分。何の謝罪もなかった。
 最近、迷惑をかけたのに謝らない人が増えた。電車が駅に着いた時、奥から人をかき分けて降りようとする人、エレベーターからベビーカーで出る女性は人が道をあけてやってても「ありがとう」とも言わない。
 いつからこんな世の中になってしまったのか。何の反省もなく好き勝手をやった政治家たちが、またぞろ料亭通いしている光景は、励まし合いながら夢や希望に生きようとする若者や人々を、またも足蹴にする。恥を知れ!である。    (編集長)