足立朝日

新たな地域の居場所 「ふらっと・とーと」晴れやかにオープン

掲載:2024年8月5日号
 地域がつながるプラットフォームを目指す支援と交流の場「ふらっと・とーと」(中央本町4-15-3)のオープニングイベントが、7月15日(月・祝)に開かれた。主催は「東都生協みんなで居場所をつくろうプロジェクト実行委員会」。
 東都生活協同組合が、同足立センター敷地内倉庫を地域のために活用したいと、賛同者とともに計画を進めてきたもの(7月5日号に詳細)。施設運営のためのクラウドファンディングは、同日に目標額150万円を達成して終了した。
 オープニングセレモニーには、関係者やクラファン支援者らが出席。関係者を代表して東都生協の石渡由美子副理事長が、「生協では取り組めない新しい提案もあった。ここに集う仲間の一人として、やっていきたい」と挨拶した。運営を担う一般社団法人チョイふるの栗野泰成代表は、孤立や孤独を地域の人・活動が支援するイギリスでの取り組み「社会的処方」を挙げ、「多世代の交流で実践していきたい。災害対策としても、今は希薄になってしまった人とのつながりの再構築が必要」と意欲を語った。
 来賓代表の長谷川勝美副区長は「様々な団体がつながっていくことが大切。近くには地域包括支援センターがあり、区の福祉まるごと相談課も協力。バックアップして、いろいろ取り組めれば」と挨拶。長年地域の居場所づくりに取り組んできた「あだち子ども支援ネット」の大山光子氏もエールを贈った。
 式典後、出席者は施設内を見学し交流。クラファン支援者の1人は支援の理由を、「足立区で生まれ育ち、近所の大人たちに良くしてもらっていた。子どもたちが健やかに育つ環境を整えることに関心があった」。また、日ごろから視覚障害者の居場所がないと感じていたという支援者からも、期待が寄せられていた。
 希望を乗せてスタートしたふらっと・とーとでは随時、ボランティアを募集中。

写真上/オープンの儀で看板とともに左から、東都生協・石渡副理事、チョイふる・栗野代表、長谷川副区長
下/子どもたちが遊んでいるコミュニティエリアを、支援者らが見学