足立朝日

小学生が静電気と プラズマについて学ぶ 東京電機大学で 公開講座

掲載:2024年8月5日号
 6月29日(土)、東京電機大学で小学5・6年生を対象とした公開講座「電気の不思議を学ぶ! 静電気や放電プラズマについて学ぼう」が開催され、83人の親子が参加して実験を楽しんだ。
 この講座は、理科や科学に興味のある小学生向けに体験型の実験・工作イベントを年間を通して全14回提供するシリーズ企画「D-SciTechプログラム~未来のエンジニアのために~」のひとつ。今回は、同大学と静電気専門メーカーの春日電機㈱(川崎市)による連携講座で、同大学の理工学部電子情報・生体医工学系の大越康晴教授と同社のエンジニアが講師を務めた。
 まず始めに静電気とプラズマの仕組みについて学んだ子どもたちは、続いて下敷きを擦り静電気を貯めて電圧を計測。その後、除電装置を使って貯まった静電気がなくなる実験を行い、静電気の帯電・除電を学んだ。
 プラズマの授業では、ツルツルの紙に水性のマジックで絵を描こうとしてもインクをはじいて描くことが出来なかったが、同じ紙にプラズマをあてた後に絵を描くと、らインクがのるようになる実験を行い、コロナ処理とラジカル反応について学んだ。
 参加者の一人、亀田小5年生の鈴木千冬さんは「プラズマについて知りたかったので楽しかった。家に帰ったら自分でもプラズマについて調べてみたくなった」と実験の授業について振り返り、抱負を述べた。

写真/下敷きで静電気を貯めて電圧を計測