シアター1010 20周年記念を最後に
シアター1010 20周年記念 白石加代子「百物語」シリーズ アンコール公演第五弾が、10月に上演される。
「恐怖」というキーワードで、明治から現代の日本の作家の作品を中心に選び、1992年6月、岩波ホールで初演。白石が全身全霊をもって朗読するスタイルは、驚きと感動をもって観客を圧倒し続けてきた。作家の宮部みゆきが自身の作品「小袖の手」を観劇した際は、「自分の作品なのに次はどうなるのかとハラハラドキドキした!」と話した逸話も生まれた。また、ニューヨーク公演では、怖さの中でユーモア全開の白石の姿に観客が笑いこけて椅子から転げ落ち、評論家から「この女優は、赤ん坊でも死にかけた男でも、何の苦もなく生き生きと描き出すのだ。ワン・ウーマンショー、たった一人のエンターテインメント!」と絶賛された。
「百を語ると魔物が出る」という言い伝えから、2014年秋、泉鏡花「天守物語」をもって「百物語」全99話は惜しまれながら終了。しかし、白石の「当初は肩の荷がおりて、すっきりと晴れやかな気持ちだったけれど、時を経て次第にまるで愛を失ったかのような想いに襲われたの」という言葉を受けて、プロデューサーの笹部博司は「アンコール公演」を決断した。
今回の第五弾は、次の選りすぐりの2本を贈る。
■阿刀田高「干魚と漏電」
杉田未亡人は中古住宅に引っ越し一人暮らしを始めるが、電気代が高すぎることを不審に思う。調査を始めると、天井裏で分岐したコードを発見。コードに沿って壁を壊し、床をはがすと……。
■高橋克彦「遠い記憶」
主人公が幼い時に育った盛岡の町の案内を、美しい世里子が買って出る。案内に従って町を歩くうちに段々と記憶がよみがえり、一歩一歩恐怖に近づいていく……。
笹部は「この第五弾で完全に『百物語』を終わりにしたい」と驚きの発言! 「作品を知らない人にもぜひ、最後の作品を観てほしい」と願っている。新たな白石の魅力を見いだしているからこその発言であるが、最後の白石の燃える姿をしっかりと目に焼き付けたい。
【日時】10月12日(土)午後4時▼13日(日)午後2時【料金】5500円/フレンズ会員・足立区民(在住・在勤・在学)割引あり*未就学児入場不可
【チケット】TEL5244・1011
シアター1010 20周年記念 白石加代子「百物語」シリーズ アンコール公演第五弾が、10月に上演される。
「恐怖」というキーワードで、明治から現代の日本の作家の作品を中心に選び、1992年6月、岩波ホールで初演。白石が全身全霊をもって朗読するスタイルは、驚きと感動をもって観客を圧倒し続けてきた。作家の宮部みゆきが自身の作品「小袖の手」を観劇した際は、「自分の作品なのに次はどうなるのかとハラハラドキドキした!」と話した逸話も生まれた。また、ニューヨーク公演では、怖さの中でユーモア全開の白石の姿に観客が笑いこけて椅子から転げ落ち、評論家から「この女優は、赤ん坊でも死にかけた男でも、何の苦もなく生き生きと描き出すのだ。ワン・ウーマンショー、たった一人のエンターテインメント!」と絶賛された。
「百を語ると魔物が出る」という言い伝えから、2014年秋、泉鏡花「天守物語」をもって「百物語」全99話は惜しまれながら終了。しかし、白石の「当初は肩の荷がおりて、すっきりと晴れやかな気持ちだったけれど、時を経て次第にまるで愛を失ったかのような想いに襲われたの」という言葉を受けて、プロデューサーの笹部博司は「アンコール公演」を決断した。
今回の第五弾は、次の選りすぐりの2本を贈る。
■阿刀田高「干魚と漏電」
杉田未亡人は中古住宅に引っ越し一人暮らしを始めるが、電気代が高すぎることを不審に思う。調査を始めると、天井裏で分岐したコードを発見。コードに沿って壁を壊し、床をはがすと……。
■高橋克彦「遠い記憶」
主人公が幼い時に育った盛岡の町の案内を、美しい世里子が買って出る。案内に従って町を歩くうちに段々と記憶がよみがえり、一歩一歩恐怖に近づいていく……。
笹部は「この第五弾で完全に『百物語』を終わりにしたい」と驚きの発言! 「作品を知らない人にもぜひ、最後の作品を観てほしい」と願っている。新たな白石の魅力を見いだしているからこその発言であるが、最後の白石の燃える姿をしっかりと目に焼き付けたい。
【日時】10月12日(土)午後4時▼13日(日)午後2時【料金】5500円/フレンズ会員・足立区民(在住・在勤・在学)割引あり*未就学児入場不可
【チケット】TEL5244・1011