足立朝日

Vol.239 小松亮太プレミアムライブwith クミコ 蛇腹楽器の祭典

掲載:2024年9月5日号
旅する音楽 アルゼンチンタンゴ・シャンソンの世界

 今や、バンドネオンの世界的奏者として国内外で情熱的な演奏を繰り広げる小松亮太。
 彼が生まれ育った千住の人々は、愛を込めて「亮太ちゃん」と呼び、その活躍を温かく見守っている。デビューを飾ってから25年。この秋、シアター1010 20周年記念として、「小松亮太プレミアムライブwith クミコ 蛇腹楽器の祭典~旅する音楽 アルゼンチンタンゴ・シャンソンの世界~」を同劇場から贈る。
 スペシャルゲストのクミコは、シャンソニエの老舗・銀座「銀巴里」からスタート。「わが麗しき恋物語」で脚光を浴び、「INORI~祈り~」で「紅白歌合戦」に初出場。シャンソンの魅力を全国に届けて以来、甘く優しい歌声でささやき語りかけるように、その魅力を伝え続け、ファンの心に灯をともす。
 ボタン式アコーディオンを奏でる桑山哲也は、日本唯一のベルギー式配列の奏者。アコーディオン奏者である父の影響を受けてこの道へ。師匠であるデデ・モンマルトルが、初めて弟子にしたいと思った人材で、中2で住み込み弟子となり、一日8時間に及ぶ指導を受けた。数多くの逸話を持つ桑山のトークは実に愉快・爽快だ。
 鍵盤式アコーディオン奏者の佐藤芳明は、弟子の小春が「あなたの生活にいつの間にか忍び込む忍びの佐藤」と呼ぶほど、独自のサウンドを持つ。自身が「タンゴは小松、シャンソンは桑山、その他は自分」と考え、ありとあらゆるジャンルの演奏を展開中。その端正な顔立ちにときめくファンが多い。
 3人の蛇腹楽器のパワフルな演奏に、ギターの福井浩気が加わる。4歳でクラシックギターを始めた福井は、フランスで国家音楽家専門資格及び国家音楽教育資格を取得。アルゼンチンギタリストのディエゴ・トロスマンやシロ・ペレス各氏の指導を得て、アルゼンチンタンゴの追求も継続。
 予定曲目は「風の詩~THE世界遺産」(小松亮太)、「リベルタンゴ」(ピアソラ)、「人生のメリーゴーランド」(久石譲)他。豊かな至極のひととき。
【日時】10月5日(土)午後4時▼6日(日)午後2時【料金】6500円 *フレンズ会員・足立区民(在住・在勤・在学)割引あり *未就学児入場不可【チケット】TEL5244・1011