今年150周年を迎える江北小学校で、9月11日(水)、3年生を対象に郷土の歴史を伝える紙芝居が行われた。
明治19年、沼田村(後の江北村)では台風による洪水で決壊した堤の修復に際し、村長の清水謙吾が桜の植樹を計画。村人たちも一丸となって295円(現在の100万円以上)の寄付を集め、荒川土手(鹿浜から西新井までの約6㎞)に78種類3225本が植えられた桜は名所に。多種多色が咲き乱れる様子から「五色桜」と呼ばれた。
その歴史を語る紙芝居を、地域に住む鈴木智恵子さん(80代)が描き、13枚の力作が完成した。鈴木さんは「江北村の歴史を伝える会」の会員で、同顧問の浅香孝子さんが江北小での上演を担った。
浅香さんは7月にも清水謙吾について生徒たちに講演し、現在アメリカのワシントンで愛されている桜のルーツが江北の桜であることなどを子どもたちに伝えていた。
1枚1枚丁寧に色付けされた絵には、昔の荒川の姿や村人たち、鮮やかに咲く桜などが描かれており、「荒川は名前の通り、暴れる川でした」と解説。浅香さんは難しい言葉を噛み砕き、わかりやすいように読み上げた。村人の手で植えられた桜と、それを管理した舩津静作の功績も含めた物語を、子どもたちは熱心に聞いていた。
「五色桜の名の由来が、奥が深い」「みんなが寄付をして、村人はやさしい」「洪水があっても頑張って桜を植えたのが良かった」などの感想が挙がった。浅香さんは子どもたちに、「地元を大好きになってほしい」と話し、目を細めた。
写真上/浅香さん。紙芝居の枠も鈴木さんが用意したもの
下/熱心に聞く子どもたち。3年生を2班に分けて上演
明治19年、沼田村(後の江北村)では台風による洪水で決壊した堤の修復に際し、村長の清水謙吾が桜の植樹を計画。村人たちも一丸となって295円(現在の100万円以上)の寄付を集め、荒川土手(鹿浜から西新井までの約6㎞)に78種類3225本が植えられた桜は名所に。多種多色が咲き乱れる様子から「五色桜」と呼ばれた。
その歴史を語る紙芝居を、地域に住む鈴木智恵子さん(80代)が描き、13枚の力作が完成した。鈴木さんは「江北村の歴史を伝える会」の会員で、同顧問の浅香孝子さんが江北小での上演を担った。
浅香さんは7月にも清水謙吾について生徒たちに講演し、現在アメリカのワシントンで愛されている桜のルーツが江北の桜であることなどを子どもたちに伝えていた。
1枚1枚丁寧に色付けされた絵には、昔の荒川の姿や村人たち、鮮やかに咲く桜などが描かれており、「荒川は名前の通り、暴れる川でした」と解説。浅香さんは難しい言葉を噛み砕き、わかりやすいように読み上げた。村人の手で植えられた桜と、それを管理した舩津静作の功績も含めた物語を、子どもたちは熱心に聞いていた。
「五色桜の名の由来が、奥が深い」「みんなが寄付をして、村人はやさしい」「洪水があっても頑張って桜を植えたのが良かった」などの感想が挙がった。浅香さんは子どもたちに、「地元を大好きになってほしい」と話し、目を細めた。
写真上/浅香さん。紙芝居の枠も鈴木さんが用意したもの
下/熱心に聞く子どもたち。3年生を2班に分けて上演