足立朝日

明るく楽しく子育て企画 足立小「スーパー父ちゃんず&母ちゃんず」

掲載:2024年11月5日号
 香港の校長16人が10月9日(水)、足立小学校(加藤憲司校長/足立3丁目)を訪問し、給食や茶道などの体験を通して交流した。
 企画したのは、保護者有志の組織「スーパー父ちゃんず&母ちゃんず(STK)」(松田瑞穂会長)。会員のフィントリリス彩花さんが、インバウンド関連の仕事をしていることから実現した。香港の学校では海外視察が毎年の恒例で、コロナ禍後初の視察先を探していることを知った彩花さんが、子の通う小学校と縁をつないだ。「校長先生たちには朝の登校風景から見てもらった。香港は高校まではメイドが学校まで送るので、1人で登校することに驚いていた」と彩花さん。児童が教室を掃除するのも日本ならではの習慣で、「香港でも取り入れたい」と大いに関心を持っていたという。
 松田会長は「日常生活で外国人が増えている中、交流が大切だと考えた」と企画の意義を説明。夏休みには中国南京市から児童と父母約60人が来校し、学童の子どもたち約20人とスシ作り体験などで交流した。STKのメンバーが仕事を休んで駆けつけた。
 自由な活動ができるのは、企画力と実行力はもちろんだが、校長の理解があることが大きいという。6月には校舎の1階を使って赤外線シューティングのイベントを行い、児童と保護者で盛り上がった。
 足立小は2013年4月に、千寿第五小と五反野小が統合し開校。PTA会長でもある松田さんは「大人、子どもが一緒に参加できるイベントに」をモットーに、PTA主催で様々なアイデアを実現。「役員の閉ざされたイメージを変えたい」と自ら「マスコット」として顔を出して活動をアピールしている。
 9月中旬には、長谷川祐富子副会長の提案で、親子着衣水泳をPTAが主催。「子どもは授業があるが、自分はやったことがないので体験してみたかった」と長谷川副会長。消防署から講師を招き、約30人が参加した。「衣服が浮力になるので、浮いて待て、大声を出すな」など、目からウロコの知識を得たという。
 STKは今年の春、PTAよりも自由度の高い活動ができるとして発足。現在21人がメンバー登録している。
 今月16日(土)には、初の試み「足立小フェス」を開催する。児童と保護者向けのイベントだが、地域の人たちと協力しながら楽しく子育てしていこうと、最寄りの五反野駅が100周年を迎える東武鉄道、喜田家、スーパー・サミットなどとタイアップ。仕事の合間を縫って集まるメンバーの、明るい笑顔が頼もしい。

写真上/PTA室の前で、左から彩花さん、松田会長、長谷川副会長
下/親子で楽しんだシューティングゲーム(STK提供)