足立朝日

中島悠美子さんに能村研三氏の「天」賞 第150回 足立秋季俳句大会開かる

掲載:2024年12月5日号
 11月3日(日・祝)、綾瀬1丁目にある綾瀬プルミエ(勤労福祉会館)2階ホールで、特別選者に能村研三氏(俳人協会理事長)を迎え、足立俳句連盟主催の第150回秋季足立俳句大会が開催された。
 137人から投句された411句の中から、中島悠美子さんの作品に能村氏から「天」賞が、また出席者の互選により鈴木サキ子さんの作品が足立俳句連盟会長賞(1位)に選ばれた。 
 大会は、矢作十志夫同連盟会長の司会で午前10時半に開会。来賓の堀家琴秋足立区文団連会長から「足立の文化の力をさらに伸ばしてください」との挨拶があり、特別選者の能村氏の紹介の後、約1時間の選句に入った。
 午後から出席者全員が選んだ1人5句を披講し、約2時間後に、決まった賞を発表した。その後、能村氏による当選句の丁寧な講評があった。
 今回選ばれた賞は以下の通り(敬称略)
▼特別選者「天」賞=千草八千草汝も我もいまあるがまま(中島悠美子)▼同「地」賞=持ち時間さらさらこぼれゆく小春(矢作十志夫)▼同「人」賞=一瞬の邂逅のごと落ち葉降る(大谷悦子)▼第一位(足立俳句連盟会長賞)=母が待つただそれだけの帰省かな(鈴木サキ子)▼第二位(足立区長賞)=あと少し二人で暮そ秋灯(村上紗知)▼第三位(足立区議会議長賞)=名月へエスカレーター昇りゆく(吉野美智子)▼第四位(足立区教育委員会賞)=衣被つるりと逃げし子の返事 (丹羽和子)▼第五位(文化団体連合会賞)=青空へ足を掛けたる松手入(佐海みや子)※六位以下は略

写真/能村氏から賞品を受ける特選受賞者の大谷さん=勤労福祉会館で