足立朝日

　「足立区銭湯スタンプラリー２０２４」が開催されている。
　注目なのが、景品の「オヤジマンシール」。１軒目の銭湯でスタンプを押すと１枚もらえるのだが（各店先着50人／中学生以上対象）、この「オヤジマン」は、なんと区内23軒の銭湯店主とJR北千住駅・東武西新井駅の駅長の似顔絵。もちろん他では手に入らない非売品だ。さらに、スタンプ25個を集めるともらえるオリジナルＴシャツ（先着５００人）には、23人が勢ぞろい。かわいくも圧巻で、レア中のレアな一品となっている。
　以前、千住地域の銭湯でオヤジマンシールを作ったところ予想外の大反響で、今回、区内全店舗に拡大。「おれの顔が欲しい人なんかいないだろ」「似ていると言われたけど、そうかなぁ」など店主たちの様々な声が挙がりつつもスタート。これまで他区でも店主を景品にした例はなく、都内随一の結束力を誇る足立区浴場組合の心意気が感じられる企画となった。
　銭湯店主は不愛想に見られがちだが、実際に話してみると親しみやすい人ばかり。「店主推し」作戦には、怖がらずに足を運んでもらいたいという、銭湯の思いがある。
　店主たちの活躍はイラストにとどまらない。足立区の銭湯では毎月、山ノ内りんご湯、臼杵かぼす湯など、地方の農産物とのコラボ湯を実施しているが、その告知ポスターに写っているモデルも店主たち。日々、湯を沸かし浴室を磨き続けてきた「風呂屋」の誇りが滲む最高の笑顔を見せている。あたたかい湯と店主の癒しパワーも浴びて、疲れをリセットしてみてはいかが。
▼足立銭湯スタンプラリー＝１月31日（金）まで。スタンプ獲得ポイントは区内全銭湯23軒、JR北千住駅・東武西新井駅、期間中、足立区浴場組合のＬＩＮＥ公式アカウント登録で入浴料50円引きのクーポンがもらえる。（詳細は足立区浴場組合https://adachi1010.tokyo/）
▼ゆず湯＝12月21日(土)、都内銭湯で実施

写真／「オヤジマン」たち