足立朝日

羅針盤 VOL.159

掲載:2024年12月5日号
 12月に入った。この月は慌ただしくて嫌だ。「今年もあと少しで終わり」という切迫感が嫌いだ。 
 11月は美しい「紅葉(モミジ)」があるので好きなのだが、最近は、温暖化とやらで12月でも「紅葉狩り」が出来るようになったのがせめてもの救いか。
 さて、小生が入っている「道草の会」が、6面の「掲示板」にあるように、12月7日(土)、恒例の「紅葉狩り」を行う。伊興の薬師寺は、区内一の紅葉の里。どんな朱色に染まっているのか、楽しみだ。
 紅葉のあの朱色は、新緑の緑と同じように、心が癒される色。家の近くの東綾瀬公園・管理事務所のそばにはトウカエデの大木が1本あり、その朱色が見事で、カメラを構える人が多い。
 そういえば、山地で紅葉する木の中にメグスリノキ(目薬の木)と言うのがあるのも面白い。カエデ属の落葉樹で、日本固有種。チョウジャノキ、センリガンノキとも呼ばれるそうだ。カエデの仲間としては珍しく、3枚の小葉で1枚の葉を構成する。目や肝臓に効能がある木として昔から珍重された。
 我ら小さき人間たちよ、大自然とともに大らかに生きていこうではないか。  (編集長)