足立朝日

6月・北綾瀬に ショッピングパークが開業 区内東地区再開発進む~綾瀬、竹の塚~

掲載:2025年1月5日号
 今年の足立区での大型ビルの建設や再開発は? 綾瀬の東口駅前に、1月中旬に交通広場ができるほか、6月には北綾瀬駅と直結するショッピングパーク「ららテラス」が開業。一方、リニューアル工事中だった大谷田の郷土博物館も同時期に再開。イトーヨーカドー竹の塚店の跡地には、夏場にヤマダ電機と「イオンスタイル竹の塚」がオープンする。

◆6月「三井ショッピングパークららテラス北綾瀬」が開業
 北綾瀬駅直結の大型商業施設「三井ショッピングパークららテラス北綾瀬」が6月に開業する。スーパーマーケット(サミット)やエリア初のフードコートなど約50店舗で構成される。
 敷地面積は約8700㎡、延床面積は約3万1700㎡、駐車台数は約200台。
 北綾瀬駅北改札(2階)からペデストリアンデッキで直結される。併せてデッキの下(環七通り北側)にバスやタクシー乗車の交通広場も竣工する。
 施設は、地上4階建てで、1階がスーパーマーケットのサミットや飲食店、2階がフードコートと物販サービス、3階が物販サービス、4階は物販サービスとクリニックなど。
 フードコートは、①大阪王将②大阪焼肉ふたごや③サーティーワン④札幌味噌 Fuji屋⑤韓ポチャ⑥マクドナルド⑦松戸富田製麺⑧ミスタードーナツ⑨山下本気うどん⑩横浜中華街台湾美食店886食堂の10店舗。
 店舗は、無印良品、ノジマ、ABC-MART、ダイソー、Zoff、西松屋、くまざわ書店、スターバックスコーヒーやカプリチョーザ、ゴンチャなどのレストラン・カフェも入る。
 北綾瀬駅のガード下には、3年前にスーパーを含む10店舗で「エキア」がオープン。競合店もある。
【小倉光弘しょうぶ沼公園商店街理事長の話】
 すでに駅高架下などにオシャレで実用的な10店がありますが、このテラスの開業で北綾瀬駅周辺は人が出て、さらに賑やかになると思います。共存共栄で頑張ります。
◆綾瀬駅東口交通広場は1月19日(日)供用開始
 綾瀬駅東口前に建設中だった交通広場が1月19日(日)から供用開始となる。これまで東口そば、西口の4カ所に分散していた「はるかぜ」号の乗降バス停が1か所にまとめられ、タクシーの乗り場も入り便利になる。
 広場隣には、11月末に竣工予定の地上32階建て(高さ110m)の住友不動産分譲マンション(1~2階店舗予定)の建設が進んでいて、これを見上げながらの通行となる。
●ヨーカドー竹の塚店跡地のヤマダ電機は今夏オープン
 2023年3月に閉店したイトーヨーカドー竹の塚店の跡地に出来るヤマダ電機「Tecc LIFE SELECT足立竹ノ塚店(仮称)」が、今年の夏にオープンする。LIFE SELECTは、家電以外にも家具・インテリア、おもちゃにリフォームまで暮らしのあらゆるものが揃う体験・体感型の大型店舗だ。
 また、地上6階建ての1階にはスーパー「イオンスタイル竹の塚」が出店。イオンとしては、イオン西新井店(1981年「ニチイ西新井店」として開業)以来2店舗目で、イオンスタイルの屋号では区内初。鮮度感やライブ感のある売場を提案、生鮮品や総菜、冷凍食品を充実させ、暮らしが豊かに感じるような買い物の楽しさを提供していく。
●郷土博物館美術展示も充実4月にリニューアルオープン
 郷土博物館(大谷田5-20-1)が、4月にリニューアルオープンする。
 建物の改修工事のため、2023年1月から休館。収蔵庫の空調設備の修繕に加え、10年間で増加した収蔵品に対応する機能を強化した。
 特に増えたのは美術品。区制80周年記念事業の文化遺産調査によって、区内の民家から絵画や古文書などが多数発掘された。琳派をはじめ、これまで存在が知られていなかった貴重な品々に専門家の注目が集まっている。
 絵画展示に適した湿度や温度の管理環境を、今回の改修工事によって整えた。これによって、歴史・民俗・美術の融合した、稀有な博物館が誕生する。池林館長によると「暮らしの中で使われていて、地域に根付いた美術品が多いのが特徴」とのこと。オープン日など詳細は、いずれ発表される。

写真上/「三井ショッピングパークららテラス北綾瀬」の外観イメージ(三井不動産提供)
中/位置図(同)
下/開業に向けて工事が進む=北から南方向へ昨年12月撮影