足立朝日

梅田の洋食屋「花の木」 事業承継で後継者決まり 1月中旬から新体制

掲載:2025年1月5日号
 多くのメディアに取り上げられたり、区の輝くお店セレクションに選ばれるなど梅田で45年続く老舗洋食レストラン「花の木」(梅田7-34-13)が第三者へ事業承継されることが決まり、1月中旬から新体制でスタートする。昨年12月19日(木)のランチをもって一時閉店し、現在開店に向けて準備中だ。
 前店主の田上智昭さん(78)は、2年ほど前に目の手術を行い、年齢的にもそろそろ閉店を考えていた。しかし、これまで通ってくれた常連客や店の味を何とか残せないかと考え、足立成和信用金庫に相談。
 足立区、日本政策金融公庫千住支店、足立成和信用金庫の三者が連携し、買主を募集したところ、7者の応募があった。面談・交渉を経て、11月29日(金)に竹の塚で生まれ育った清水亮さん(28)が後継者になることが決まった。
 清水さんは、これまで結婚式場の調理担当として洋食を経験。学生時代に柔道で鍛えたガッシリとした体格の持ち主だ。田上さんは「人柄も良く、何事にも真摯に取り組んでくれて、この人になら店を任せられる」と太鼓判。清水さんは「伝統あるお店なので、気を引き締めて頑張りたい」と意気込む。
 「子どもの頃に親に連れられて来た子が、自分の子どもを連れて食べに来てくれるのを見るとうれしかった。長い間ありがとうございました。また、モヤモヤさまぁ~ず2(テレビ東京)や有吉くんの正直さんぽ(フジテレビ)など多くのテレビにも取り上げていただき感謝しかありません。1月からは新しく清水店主がお店を継いでくれますので、引き続きよろしくお願いします」と田上さん。

写真/新経営者の清水亮、あゆみ夫妻(左側)と田上智明、洋子夫妻