生物園(保木間2-17-1、陛3884・5577)の新しい仲間「グンディ」が、1月18日(土)にお披露目された。国内で飼育されているのは2施設のみで、「砂漠の妖精」と称されている。

「お団子みたいに、重なってくつろぐんです」。岩の上で数匹が折り重なったふわふわの団子は、きな粉餅のよう。哺乳類飼育担当の政岩あゆみさんも、この新入りたちの愛らしさに目を細める。埼玉県こども動物自然公園から譲り受けた仲良しの雌4匹で、毎日見ていると顔も性格も違うことがわかるという。
グンディは北アフリカの岩場に暮らす昼行性のネズミの一種。原始的なげっ歯類でヤマアラシの仲間に近い。周りを警戒する様子からアラビア語で「警護人」を意味する名が付いたという。
特徴的なのは、生息環境に適した体。大きく発達した後ろ足には櫛状の硬い毛があり、それを使って毛づくろいしたり、垂直に近い岩も登る。
また、狭い岩場に隠れるため「肋骨が開きペチャンコ」になる。耳たぶを含む耳介がほとんど無く、尻尾がツンツンの毛だけなのも、注目ポイントだ。
チンチラの飼育場所だった1階の展示ケースを、砂漠の環境に改装(チンチラは鳥類エリアの近くに引っ越し)。砂、岩場に加え、来場者に見えるように岩の隙間も再現されている。室内は25℃だが、陽光の温度を再現した吊ライトの下は30℃になっていて、ライト下のミニ岩場の上で暖を取るグンディ団子が出現することも。
「群れでコミュニケーションを取るんですが、キスみたいに鼻先をくっつけるんですよ」。そんな仲睦まじい姿も目撃できるかもしれない。「かわいいだけじゃなく、生息環境も見てほしい」と政岩さん。今後、雌雄のペアなども増える予定。
【メモ】生物園スタッフ描き下ろしの缶バッジ、区内和菓子店とコラボのきな粉菓子を、2階ショップで販売中。▽入園料=大人(高校生以上)300円、
小人(小中学生)150円、※ 未就学児(保護者同伴)・70歳以上無料
写真上から①/団子になってくつろぐグンディ(上写真のみ生物園提供)
②/ささやかな尻尾
③/丸く愛らしいフォルム
④/五家宝タイプのきな粉餅
⑤/スタッフデザインの缶バッジ


グンディは北アフリカの岩場に暮らす昼行性のネズミの一種。原始的なげっ歯類でヤマアラシの仲間に近い。周りを警戒する様子からアラビア語で「警護人」を意味する名が付いたという。

また、狭い岩場に隠れるため「肋骨が開きペチャンコ」になる。耳たぶを含む耳介がほとんど無く、尻尾がツンツンの毛だけなのも、注目ポイントだ。
チンチラの飼育場所だった1階の展示ケースを、砂漠の環境に改装(チンチラは鳥類エリアの近くに引っ越し)。砂、岩場に加え、来場者に見えるように岩の隙間も再現されている。室内は25℃だが、陽光の温度を再現した吊ライトの下は30℃になっていて、ライト下のミニ岩場の上で暖を取るグンディ団子が出現することも。



写真上から①/団子になってくつろぐグンディ(上写真のみ生物園提供)
②/ささやかな尻尾
③/丸く愛らしいフォルム
④/五家宝タイプのきな粉餅
⑤/スタッフデザインの缶バッジ