令和6年度 第75回 東京都中学校連合演劇発表会が、12月27日(金)・28日(土)、1月12日(日)・13日(月・祝)に、大田区民プラザ大ホールで行われた。都内各地区より推薦された21校が熱演し、会場から大きな拍手が贈られた。推薦校の一校・足立区立第十四中学校演劇部は、最終日に「よみちにひはくれない」(原作: 菅原直樹、潤色: 横山淳子/同校演劇部顧問)を上演。
入院中の父親の故郷を訪ねた兄妹が、巡り会った高齢者の、今は亡き愛する人が現存するように日々を生きる想いや、幼い頃の思い出の中に生きて徘徊する姿などを通じて「老いることの意味」を知っていく。超高齢社会を迎えた日本を反映したストーリーを、個々がリアルに演じ、感慨深い舞台となった。同演劇部では、部員全員で大道具・小道具などを製作。当日は、数枚のボードを舞台上で移動することにより、上手に場面転換を図り、スムーズな進行に繋げた。まさしく「全員が主役」の舞台展開を見せた。
写真/舞台のワンシーン
写真提供=東京都中学校演劇教育研究会顧問・田代卓氏

写真/舞台のワンシーン
写真提供=東京都中学校演劇教育研究会顧問・田代卓氏