足立朝日

Vol.77-罠(わな)

掲載:2009年1月5日号
Vol.77-罠(わな)
続くどんでん返しと驚愕の結末


 どんでん返しに次ぐどんでん返しのスリルとサスペンス! ロベール・トマ作の「罠(わな)」が、演出家・板垣恭一の手による上演台本で一新され、いよいよシアター1010で上演される。美術は朝倉摂。

 行方不明になった妻・エリザベートが、突如マクシマン神父(川岡大次郎)に付き添われて戻るが、彼女(白石美帆)はエリザベートではなかった! 夫・ダニエル(加藤和樹)は、カンタン警部(大口兼悟)にそれを証明しようとするが、妻に間違いないと証言する看護師のベルトン(水町レイコ)が現れ、絶対絶命に陥る。唯一、本物のエリザベートとの結婚式を目撃していた絵描きのメルルーシュ(萩野崇)に望みをかけるが……。
 巧妙に仕掛けられた罠。手に汗握るスリリングな展開。真実はどこにあるのか?! 

 カンタン警部を演じる大口兼悟は、テレビ・映画などを中心に活躍。舞台にも数多く出演し、昨年4月には明治座NEO時代劇「HAKANA」で主演を務めた実力派。大胆かつ華麗な動きで観客を魅了し、俳優としてさらに大きく飛躍した。今回の「罠」では、「警部として場面を引っ張っていかなければいけない役どころなので、どんな警部が見られるか、ぜひ楽しみにしてください」とテンションを高めつつある。さらに、「キャストも『芝居大好き人間』の集まりなので、それを見るだけでも楽しいかもしれません」と、仲間への信頼を滲ませる。「5人の影響を受けながら、良い舞台にしていきたい」と語る大口こそ、5人に大きな影響を与えるに違いない。舞台上で起こる驚愕の結末とは?! 張りつめた時間と空気の中で、6人の俳優の息づかいが感じられる。
 上演日時=2月14日(土・12時・午後4時半)~22日(日・12時)。15日~21日の開演時間は問合せを。終演後トークショー=16日(月)18日(水)20日(金)。上演場所=シアター1010。料金=7500円。チケット・問合せ陛0570・00・333
7。サンライズプロモーション東京。