足立朝日

江戸消防記念会 大盃の儀で一年間を祈る

掲載:2009年2月5日号
 火消しの伝統を伝える江戸消防記念会第11区(岡田昭吾総代)協賛会(鴨下一郎会長)の新年会が1月18日、西新井大師前の武蔵屋で行われた。
 協賛会、記念会、区内消防署長、近藤区長など約65人が参集。古くからの作法にのっとって、1年間の安全と無事を祈る大盃の儀が行われた。
 口上を合図に、年番の一・二番組の若者4人が座の左右に分かれ、一人ひとりに大盃を渡して酒を注いでいく。
 上座の鴨下会長と岡田総代から始まり、順に下座まで全員に盃を回すと、再び逆の順番に下座から回して、最後に上座で終わる。静まり返った中、厳かに移動する年番の膝の畳を擦る音だけが続き、祝儀の木遣り「千秋万歳」が朗々と儀を締めくくった。 鴨下会長は「古き良き男気ある正義の心を、若い人たちに伝えていって欲しい」と述べ、アメリカの企業から江戸文化の継承に対して、同会に寄付が寄せられたことを報告した。

写真上=厳かに行われた大盃の儀
写真右=1月6日の足立区新年名刺交換会では纏で祝った