足立朝日

東保木間町会   小林經一会長(69歳)

掲載:2008年7月5日号
 400世帯を抱え、今年40周年を迎える。公園が多く緑豊かなこの地域は昭和50年代に新興住宅が急増、隣接町会との境が柔軟だ。
 町会内には5つの小中高校があり、小林会長は淵江高校の運営委員、渕江第一小の開かれた協議会会長を兼任し、多忙を極める。それを支える3人の副会長の内2人は現役で忙しく、櫻井誠副会長がカバー。その副会長も、花保中の開かれた協議会会長などを務める。
役員の強い団結力で40周年
 毎月必ず開く役員会に、小林会長・櫻井副会長は欠かさず出席する。「責任感が健康管理にも繋がる」と会長。役員の団結力は強く、地域貢献の原動力になっている。緊急の連絡用に、カラー表紙の会員名簿も作成した。
  警察、消防、学校との連携で、特に町の安全に気を配る。その積極的な地域安全活動に対して、6月に竹の塚警察署と竹の塚防犯協会から感謝状が贈られた。
  毎年恒例の盆踊りに登場するのは、珍しい鉄骨のやぐら。経費節約のため、組み立てから解体まで役員総出の大仕事だ。

 青少年育成の一環として、少年野球クラブに助成金を支出。毎月1回、町会と子ども会が交代で資源物の回収や清掃を実施するなど、町会活動は幅広い。
  「近所のうるさいおじさんを率先してやっている」という会長は、地域の子どもたちを時に厳しく見守っている。
  40周年にあたっては、記念誌を発行するほか、「節目を祝いたい」という町会員の声に応えて、11月に祝賀会も予定。
  目下の課題は、新たにできた高層住宅の住民に、いかに町会に参加してもらうかだという。「隣近所がわからない人を、どうまとめていくか。組織作りの難しさを感じる」。会長の真摯な眼差しが、広く注がれている。