千住のおじちゃん・おばちゃんたちが溺愛する「小松の亮太ちゃん」が、シアター1010に帰って来る!
今回は「ザ・キング・オブ・タンゴ」と銘打って、あえてこれまで避けてきたタンゴの名曲を、バンドネオンの豊かな音色に乗せる。
リクスナー「碧空」、ロドリゲス「ラ・クンパルシータ」等々の往年の名曲……しかし小松は、これらの演奏に違和感を感じ続けてきた。題名がすぐに判るメロディゆえに、編曲に手をかけずとも観客をノスタルジックな気持ちにさせてしまう名曲たち。タンゴブームを知らない自分の演奏で、懐かしさで胸を詰まらせる観客の姿に「自分は聴き手にも嘘をついてはいないか?」と自問自答を繰り返した。小松の純粋性を垣間見られるエピソードだ。
そんなフラストレーションを、いわば観客や仲間にぶつける形で、世に出るチャンスを失った「誰も知らない無名曲」を強いることにもなったが、それは日本の新しいファンと、本場アルゼンチンのファンから絶大な支持を得ることになった。小松が救いあげた数知れない曲は、決して小松の独善でも、マニアのためのものでもないことが実証されたのだ。
今年は、小松のデビュー11年目。これまで封印してきた「懐かしいタンゴ」は、まさしく小松にとっても「実際に懐かしいタンゴ」となった。今ようやく、小松は晴れ晴れとした気持ちで「懐かしいタンゴ」を観客と共有できる気持ちになった。しかし、往年のタンゴを、ただそのまま演奏するのではない。「素の素晴らしい曲に最高の衣装を着せたい」との思いで編曲にこだわり抜き、名曲が名曲である所以を観客に余すところなく贈りたいと願っている。CD「碧空(あおぞら)~昭和タンゴ・プレイバック」、初の単行本「小松亮太とタンゴへ行こう」(旬報社刊)も好評発売中。
いつまでも尽きない音楽談義。その顔は世界のバンドネオン奏者・小松亮太だが、話題が千住の町に移ると途端に「亮太ちゃん」になる。生まれ故郷の千住をこよなく愛する少年の顔。そのギャップがまた小松亮太の魅力でもある。
公演日時=12月18日(金)午後7時、19日(土)午後2時開演。料金=全席指定6000円(フレンズ会員10%引)。チケット=TEL5244・1011
今回は「ザ・キング・オブ・タンゴ」と銘打って、あえてこれまで避けてきたタンゴの名曲を、バンドネオンの豊かな音色に乗せる。
リクスナー「碧空」、ロドリゲス「ラ・クンパルシータ」等々の往年の名曲……しかし小松は、これらの演奏に違和感を感じ続けてきた。題名がすぐに判るメロディゆえに、編曲に手をかけずとも観客をノスタルジックな気持ちにさせてしまう名曲たち。タンゴブームを知らない自分の演奏で、懐かしさで胸を詰まらせる観客の姿に「自分は聴き手にも嘘をついてはいないか?」と自問自答を繰り返した。小松の純粋性を垣間見られるエピソードだ。
そんなフラストレーションを、いわば観客や仲間にぶつける形で、世に出るチャンスを失った「誰も知らない無名曲」を強いることにもなったが、それは日本の新しいファンと、本場アルゼンチンのファンから絶大な支持を得ることになった。小松が救いあげた数知れない曲は、決して小松の独善でも、マニアのためのものでもないことが実証されたのだ。
今年は、小松のデビュー11年目。これまで封印してきた「懐かしいタンゴ」は、まさしく小松にとっても「実際に懐かしいタンゴ」となった。今ようやく、小松は晴れ晴れとした気持ちで「懐かしいタンゴ」を観客と共有できる気持ちになった。しかし、往年のタンゴを、ただそのまま演奏するのではない。「素の素晴らしい曲に最高の衣装を着せたい」との思いで編曲にこだわり抜き、名曲が名曲である所以を観客に余すところなく贈りたいと願っている。CD「碧空(あおぞら)~昭和タンゴ・プレイバック」、初の単行本「小松亮太とタンゴへ行こう」(旬報社刊)も好評発売中。
いつまでも尽きない音楽談義。その顔は世界のバンドネオン奏者・小松亮太だが、話題が千住の町に移ると途端に「亮太ちゃん」になる。生まれ故郷の千住をこよなく愛する少年の顔。そのギャップがまた小松亮太の魅力でもある。
公演日時=12月18日(金)午後7時、19日(土)午後2時開演。料金=全席指定6000円(フレンズ会員10%引)。チケット=TEL5244・1011