一昨年、シアター1010で「TOGI+BAO全国ツアー」ファイナルコンサートを行い、オールスタンディングの嵐を巻き起こした東儀秀樹が、再び同劇場に登場!
今回は、昨年3月に東京国立博物館で初上演された「鳳凰伝説」を、さらに深めて再上演する。共演は、ダンス界のカリスマ・舘形比呂一。語りは三田和代と宮川安利。演出・振付は「K・バレエ・カンパニー」(熊川哲也主宰)、「キング・リア」(田中泯、東儀秀樹出演)などで斬新な舞台を創造し、その手腕が注目される上田遥。音楽は東儀始め、世界に名を馳せるベーシスト、サウンドデザイナーの坂出雅海という豪華な顔ぶれ。雅楽師としての東儀と、コンテンポラリーダンスの舘形との共演に驚く読者もいるだろうが、ダンスもまた雅楽の「天空地」を表現するひとつの方法。雅楽を通じて培った東儀の揺るぎない軸が、あらゆる世界と見事に融合する。
東儀と舘形絡み合う「鳳凰」の舞い
中国伝説の鳥「鳳凰」は、五行思想で「火」を表し、鳳が雄、凰が雌と考えられる。東儀の「鳳」と舘形の「凰」が、愛し合い、憎しみ合い、許し合い、せめぎ合う全ての裏表の感情が「生きていること」の証であることを示唆する。静の東儀と動の舘形が妖艶に絡み合い、時には東儀が動に、舘形が静に自由自在に五体を解き放つ。2人の汗が空を舞い、呼吸が観客にも伝わる。さらに2人を結び付ける1本の帯が、「宿命の絆」と「永遠」を物語る。三田と宮川の「生」への静かな語りが、自らの体を焼いて再生するフェニックスの「輪廻転生」をも連想させる。
「鳳凰伝説」の脚本も担当する東儀は静かに語る。「『鳳凰』は、命や宇宙の象徴。人間が生きるとは、死ぬとはどのようなことなのか? 哲学的かも知れないけれど、そのようなことを考えることが『生きる』ということだと思う。答えのない問いかけだと思うが、せっかく生まれてきた命なのだから、観客の皆さんにも、ぜひ僕たちと一緒に考えていただけたら嬉しい」
上演日時=10月3日(水)、4日(木)午後7時、5日(金)午後1時、7時。S席7500円、A席6000円。フレンズ会員割引あり。チケット ℡5244・1011。問合せ℡0570・00・3337サンライズプロモーション東京。
今回は、昨年3月に東京国立博物館で初上演された「鳳凰伝説」を、さらに深めて再上演する。共演は、ダンス界のカリスマ・舘形比呂一。語りは三田和代と宮川安利。演出・振付は「K・バレエ・カンパニー」(熊川哲也主宰)、「キング・リア」(田中泯、東儀秀樹出演)などで斬新な舞台を創造し、その手腕が注目される上田遥。音楽は東儀始め、世界に名を馳せるベーシスト、サウンドデザイナーの坂出雅海という豪華な顔ぶれ。雅楽師としての東儀と、コンテンポラリーダンスの舘形との共演に驚く読者もいるだろうが、ダンスもまた雅楽の「天空地」を表現するひとつの方法。雅楽を通じて培った東儀の揺るぎない軸が、あらゆる世界と見事に融合する。
東儀と舘形絡み合う「鳳凰」の舞い
中国伝説の鳥「鳳凰」は、五行思想で「火」を表し、鳳が雄、凰が雌と考えられる。東儀の「鳳」と舘形の「凰」が、愛し合い、憎しみ合い、許し合い、せめぎ合う全ての裏表の感情が「生きていること」の証であることを示唆する。静の東儀と動の舘形が妖艶に絡み合い、時には東儀が動に、舘形が静に自由自在に五体を解き放つ。2人の汗が空を舞い、呼吸が観客にも伝わる。さらに2人を結び付ける1本の帯が、「宿命の絆」と「永遠」を物語る。三田と宮川の「生」への静かな語りが、自らの体を焼いて再生するフェニックスの「輪廻転生」をも連想させる。
「鳳凰伝説」の脚本も担当する東儀は静かに語る。「『鳳凰』は、命や宇宙の象徴。人間が生きるとは、死ぬとはどのようなことなのか? 哲学的かも知れないけれど、そのようなことを考えることが『生きる』ということだと思う。答えのない問いかけだと思うが、せっかく生まれてきた命なのだから、観客の皆さんにも、ぜひ僕たちと一緒に考えていただけたら嬉しい」
上演日時=10月3日(水)、4日(木)午後7時、5日(金)午後1時、7時。S席7500円、A席6000円。フレンズ会員割引あり。チケット ℡5244・1011。問合せ℡0570・00・3337サンライズプロモーション東京。