足立朝日

バイオリンで全国1位 千住旭町の青木尚佳さん(17歳)

掲載:2010年1月20日号


 千住旭町在住の青木尚佳(なおか)さん(17)が、昨年10月25日に東京オペラシティで開かれた「第78回日本音楽コンクール・バイオリン部門本選会」で、東京藝術大学3年の尾池亜美さんと同点で、1位に輝いた。


昨年12月、区長を表敬訪問した青木さん。手に持った重みある1位の記念品が金色に輝く

 「音コン」は日本の楽壇への登竜門と言われるコンクールの一つで、青木さんはパガニーニのバイオリン協奏曲第1番を演奏し、難曲を見事な技巧で聞かせた。
 バイオリンを始めたのは2歳10カ月から。指導の厳しさに「すっごい怖くて泣いてた」が、そこで集中して演奏する習慣がついたという。現在は、千葉日出学園高等学校(2年)と桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースに在学。学業と音楽を両立するハードな生活を送っている。
 練習は毎朝4時に起きて2時間、帰宅後も含めて1日に4~5時間は欠かさない。「小さい頃からやっているので触らない日はない。バイオリンをやっていたから、今の先生や大事な方々と巡り合えた」。
 オーケストラや室内楽の演奏が好きで、05年には東京ジュニアオーケストラソサエティのコンサートミストレスも務めた。夢は「私の音を聴いて、私の演奏だとわかってもらえるようなバイオリニストになりたい」と確かなまなざしで語った。
 3月の受賞者発表会でサン=サーンス「ハバネラ作品83」を演奏する。
【受賞者発表会・東京公演】▼日時=3月9日(火)午後6時開場、6時半開演▼場所=東京オペラシティコンサートホール(京王新線「初台」下車)▼入場料=S席3000円、A席2500円(全席指定)▼チケット取扱所=チケットぴあTEL0570・029999(コード616‐527)、東京オペラシティチケットセンターTEL5353・9999