「梅沢武生劇団」が、今年もまたシアター1010に登場する。かつて、千住の寿劇場で興行していた時代を思い返し、さらに、ジャンルにとらわれない最高のエンターテインメントを観客に届けるという理念を大切にする思いから、作品名は「原点」。9日間の公演の演目は毎日変わり、大衆演劇ならではの充実ぶり。各日ともに「日替わり時代人情劇」「梅沢富美男・歌のビッグショー」「座長口上」「華の舞踊絵巻」「舞踊バラエティー」の5部構成で、約3時間半の大舞台だ。毎回登場の「怪獣」にも、観客はビックリ仰天!
座長の武生が敬愛する父(故梅沢清)は、戦前・戦後の大衆演劇隆盛期の大スター。当時は序列がはっきりとしていて、実の息子の武生でさえ、父と一緒に食事も出来なかった。作品や人物の解釈が違うと大声で叱咤される中、武生は「座長になるまでは」と我慢に我慢を重ねながら、役者として精進。座長就任後は、物真似はじめバラエティーに富む構成と音楽で、一座を一躍有名にした。
舞台やテレビ、映画など各方面から見学が絶えず、武生は新しい舞台の在り方をこの世界に示した。テレビとのコラボレーションは、1010館長の市川森一脚本のドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」で、弟の富美男が舞台の他でブレイクしたのは同ドラマ。武生は、女優たちにも着物の着付けや仕草など至れり尽くせりの指導をした。現在も、NHKの長寿番組「ふるさと皆様劇場」にレギュラー出演し、テレビ界に貢献している。
武生が熱愛する母(故竹沢籠千代)は、娘歌舞伎出身。武生の口上にも登場し、母子の強い愛情が観客の涙を誘う。女性が入団した時は、母自らが浴衣の縫い方から礼儀作法までしっかりと教え込んだ。現在も、それは娘の隆子や泰子たちが引き継ぎ、若い役者たちに愛情を注いでいる。
5月に贈る日替わりの大エンターテインメント
今回の演目は、19日(土)=武生・富美男の箱根越道中双六、20日(日)=浪花の恋の物語・大坂喜八、21日(月)=大笑い忠臣蔵・生きていた吉良上野介、22日(火)=全員女形・涙の母子舞、23日(水)=笑って笑って泣かせます・千住物語親バカ子バカ、24日(木)=五月晴れ・恋の与五郎、25日(金)=大笑い一六・三八、浮かれ駕篭、26日(土)=大衆演劇決定版・孫八一番手柄、27日(日)=リクエスト狂言・千秋楽特別公演。武生は「19日~21日は、特にお勧めの演目。サービス満点の大衆演劇の醍醐味をぜひ味わって!」と胸を張る。各回6000円。チケット℡5244・1011。
座長の武生が敬愛する父(故梅沢清)は、戦前・戦後の大衆演劇隆盛期の大スター。当時は序列がはっきりとしていて、実の息子の武生でさえ、父と一緒に食事も出来なかった。作品や人物の解釈が違うと大声で叱咤される中、武生は「座長になるまでは」と我慢に我慢を重ねながら、役者として精進。座長就任後は、物真似はじめバラエティーに富む構成と音楽で、一座を一躍有名にした。
舞台やテレビ、映画など各方面から見学が絶えず、武生は新しい舞台の在り方をこの世界に示した。テレビとのコラボレーションは、1010館長の市川森一脚本のドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」で、弟の富美男が舞台の他でブレイクしたのは同ドラマ。武生は、女優たちにも着物の着付けや仕草など至れり尽くせりの指導をした。現在も、NHKの長寿番組「ふるさと皆様劇場」にレギュラー出演し、テレビ界に貢献している。
武生が熱愛する母(故竹沢籠千代)は、娘歌舞伎出身。武生の口上にも登場し、母子の強い愛情が観客の涙を誘う。女性が入団した時は、母自らが浴衣の縫い方から礼儀作法までしっかりと教え込んだ。現在も、それは娘の隆子や泰子たちが引き継ぎ、若い役者たちに愛情を注いでいる。
5月に贈る日替わりの大エンターテインメント
今回の演目は、19日(土)=武生・富美男の箱根越道中双六、20日(日)=浪花の恋の物語・大坂喜八、21日(月)=大笑い忠臣蔵・生きていた吉良上野介、22日(火)=全員女形・涙の母子舞、23日(水)=笑って笑って泣かせます・千住物語親バカ子バカ、24日(木)=五月晴れ・恋の与五郎、25日(金)=大笑い一六・三八、浮かれ駕篭、26日(土)=大衆演劇決定版・孫八一番手柄、27日(日)=リクエスト狂言・千秋楽特別公演。武生は「19日~21日は、特にお勧めの演目。サービス満点の大衆演劇の醍醐味をぜひ味わって!」と胸を張る。各回6000円。チケット℡5244・1011。