足立朝日

Vol.90-千住落語会 東西一門競演 笑福亭仁鶴

掲載:2010年2月5日号
東西「一門」初の競演

 東西の落語家たちが競演する「千住落語会」(主催=足立区シアター1010指定管理者)がスタートしてしてから早3回目。今回は初の「一門」競演が、3月26日(金)にシアター1010にお目見えする。一門代表は、西は「笑福亭仁鶴(しょうふくていにかく)」、東は「柳家さん喬(きょう)」。
 既に上方落語の重鎮の仁鶴は、1960年代には、落語界だけではなく、「視聴率を5%上げる男」としてテレビでも大人気。「ヤングおー!おー!」の司会や、「どんなんかなァ」など歌手活動でもブレイクした。今回は、一番弟子の「笑福亭仁智(しょうふくていじんち)」を伴い、いざ参戦。「大阪文化祭賞」「文化庁芸術祭賞」の受賞歴を持つ仁智は、新作落語の勉強会「笑いのタニマチ」を開催し、コントグループ「大阪パイレーツ」リーダーとしても活躍。東のさん喬は、墨田区本所出身の生粋の江戸っ子。古典落語に長け、人情噺の誉れ高く、滑稽噺でも実力を発揮。鈴本演芸場や末広亭での柳家権太楼(ごんたろう)との二人会の高座は、ツウの間でも大好評。今回は、一番弟子の「柳家喬太郎(きょうたろう)」と「柳家小太郎」を伴い、いざ出陣。喬太郎は主に新作落語を得意とし、2000年には12人抜きで真打昇進を成し遂げた逸材の花形落語家。小太郎もまた、昨年6月に二ツ目に昇進し、上昇気流に乗っている。仁鶴からは今回の「一門競演」に寄せてメッセージ。
 「この度、第3回『千住落語会/東西一門競演』に寄せていただくことになりました。西からは、私、笑福亭仁鶴と私の門下の笑福亭仁智。東からは、うるさがたの落語ファンからも絶大な支持を誇る大御所で名人の柳家さん喬師匠。そして、今、最もチケットの取りにくい落語家のひとりである柳家喬太郎さんと、乗りに乗っている気鋭の柳家小太郎さん……と一門の大人気の落語家たちが大集結。春のひとときの競演を、たっぷりとお楽しみください」。上演日時=3月26日(金)午後6時半開演。料金=4000円、フレンズ会員=3600円。チケットTEL5244・1011。

写真=左から柳家さん喬、笑福亭仁智、柳家喬太郎、柳家小太郎