足立朝日

東京電機大学が待望の鍬入れ ~2年後の開学へ向けて本格始動~

掲載:2010年2月20日号

 平成24年4月、北千住駅東口の2万6200㎡という広大なJT跡地に開学する東京電機大学。神田キャンパス老朽化に伴い、同キャンパスで学ぶ学生約5000人が2年後に千住へ学び舎を移す。新キャンパスの中央には区画街路12号線が通り、バスターミナルやタクシー乗り場も設置される。起工式も無事終わり、完成へ向けて着々と変化を続けている。
  千住旭町に開学する東京電機大学・東京千住キャンパス建設予定地で、2月9日(火)、起工式が行われ、参加した大学・工事関係者や、地元の町会・自治会役員など約140人が、2年後の開学へ向け工事の無事を祈願した。
 千住本氷川神社の渡邊陽一郎宮司のもと神事が進められ、鍬入れの儀では学校法人東京電機大学・加藤康太郎理事長、古田勝久学長をはじめ、統括設計者の(株)槇総合計画事務所・槇文彦代表取締役や、施工者の住友商事(株)・加藤進代表取締役社長らが、それぞれ「エイ、エイ、エイ」の掛け声で鍬入れを行った。
 その後、会場を東京芸術センター21階天空劇場に移して起工祝賀会が行われた。まちづくり連絡協議会の岩城武会長は「ここを卒業した生徒たちが世界で活躍してくれたらと思うと期待に胸が膨らむ。地域としても大変期待している」と語った。
 一方、大学建設予定地に隣接している千住旭町商店街の田中彰前理事長は「大学生活の4年間、できれば足立に住んでもらい、第2の故郷と思ってもらえるような町づくりをしていきたい」と抱負を語ってくれた。
 キャンパスは、開かれた大学として柵などを設けず、3つの広場(交流プラザ、キャンパスプラザ、中央コミュニティ広場=いずれも仮称)を地域のために開放する。また、地域の人々が提案した「四季の花咲く 千寿の杜(もり)」、「環境にやさしいまちづくり」を念頭に、緑豊かな景観とコミュニティの形成を目指し、災害時には防災拠点としても機能するよう計画されている。
【問合せ】 TEL5280・3411東京電機大学経営企画室





写真=上/開学する東京電機大学の北千住駅から見たイメージ写真
中/鍬入れを行う加藤理事長(右)と古田学長
下/「ほっとする町を作りたい」と田中彰前理事長