足立朝日

　境川部屋（舎人４丁目）の佐田の富士（25）が、３月14日から始まる春場所で新十両に昇進することが決まった。
　境川部屋では、初場所で十両に昇進した妙義龍に続いて今年２人目。部屋創設以来、６人目の関取となった。また、境川親方（元両国）の同郷・長崎県からの初の関取誕生でもある。
　長崎県立小浜高校では柔道部に所属。柔道での得意技は払い腰。就職して柔道を続けるつもりだったが、卒業後相撲の道に入り、平成15年初場所で初土俵を踏む。「最初はまわしを取るのも苦労したが、突き押しに変えてから、頑張って覚えようと思った」という。
　昇進報告会が２月22日（月）区役所で開かれ、佐田の富士は、近藤やよい区長からスポーツ奨励金を手渡され激励を受けた。親方から酒が強いことが明かされる場面も。同部屋のＨＰによると「日本酒１升を20秒で飲み干す酒豪」だそうだ。
　佐田の富士は「ケガのないよう一番一番取って、一番でも多く勝てるようにしたい」と抱負を語った。
【佐田の富士】本名＝山本哲博（あきひろ）、１９８４（昭和59）年12月25日生まれ。身長１８９㎝、体重１６７㎏。



写真＝区長からスポーツ奨励金を贈られる佐田の富士＝区役所区長応接室