女性だけの剣道の会「撫子会」は、昭和56年に前年の家庭婦人剣道教室の修了者が、会として続けていこうと発足。現在は32 歳から88歳の美人剣士たちが稽古に励んでいる。
昇段や大会成績だけでなく、剣道を通し仲間との交流で、生きいきとした人生を送ることが目的だ。指導にあたる教士7段の横山國衛さんは「主婦の方が多いので、怪我などをして家族に迷惑がかからないように、無理をしないことをいつも話しています」という。主婦や仕事を持つ人が、無理なく楽しく参加できることがモットーだ。
稽古は準備体操から基本動作、日本剣道型、木刀による技、きりかえし、打ち込みと進んでいく。道場の中に、だんだんと荒くなる息遣いが聞こえてくる。かかり稽古など1時間ほどで小休止。横山さんは、裸足、大きな声を出すのが健康に良いという。稽古中は絶えず声が道場に響き、「めーん」と息が続くまで出す。呼吸法が身体に良いと言われているが、普段の生活では息を吐き切る
ことはあまりないことだ。
23年続けている井上ミチオさん(88歳)・6段は背筋もピンとし「皆さんと話をするのが楽しい」と元気に稽古に励んでいる。剣道をしていないときは皆お茶目だが、面をつけると凛とした女性剣士に変身する。現在同会では会員募集中。代表の小澤さんは、「初心者大歓迎。男子禁制です」と話す。大和撫子のように、清く、正しく、美しくなりたい人は連絡を。℡090・1427・1491小澤