
デモには近藤やよい区長を先頭に都議、区議、住民ら約200人が参加。1・4㎞を「我々はサリン事件を忘れないぞ」「入谷にオウムはいらないぞ」などシュプレヒコールを上げて行進し、アレフ施設前で立ち退き文を読み上げた。
旧入谷南小体育館での集会では、滝本太郎弁護士が講演。滝本弁護士は脱会カウンセリング活動を行い、事件当時、車にサリンをかけられた経験を持つ。
サリン事件の経緯や、オウムの本質が変わっていない現況を説明。「ハマらないように、気をつけて欲しい。信者はみんな、会ってみれば普通の人。いい奴だと誤解してしまう。サリンを撒いたのは、悔しいが善意。悪意の殺人は限度があるが、善意の殺人は限度がない」と、死による救済を唱える教義の恐ろしさに言及。オウムは今もヨガや自己啓発セミナーなどに偽装した勧誘をしており、「途中から地獄の教えなど、恐怖感を与えてくる」と宗教活動を見抜くポイントを話した。
足立区では10月に公布・施行された「足立区反社会的団体の規制に関する条例」の一部を改正する条例を、12月9日(木)の区議会で可決。区の調査権として「建物に立ち入る」ことなどを明記し、同日、公布・施行した。
写真=入居施設前でシュプレヒコールを上げる住民